モーツァルト:セレナード第13番「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
日本で最も人気が高く、ファンに愛された巨匠カール・ベーム晩年の最円熟期の録音である。ベームはその生涯でドイツ、オーストリア古典派の作品を主要なレパートリーとして取り上げ、1960年代を通してベルリン・フィルと完成させたモーツァルトの交響曲全集はつとに有名であるが、意外にもモーツァルトのセレナードの録音は数少ない。また、「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」は通俗的な名曲としてあまねく知れわたっている割には決定的な演奏が少ないのであるが、このCDにおけるベームの演奏は別格である。
なんといってもテンポの設定がすばらしい。速すぎず、遅すぎず、曲の流れとみごとにシンクロナイズされており、その淡々とした進行がじつにここちよいものとなっている。
また、厳格な解釈で知られるベームならではの緊張感が各パートの隅々までいきわたっていると同時に、モーツァルトらしい華やかさもさりげなく顔をのぞかせる。最近では聴かれなくなった、一本太い芯の通った硬派のモーツァルトである。(奈良与志雄)
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模範となる演奏のひとつ |
お互いに尊敬し合い、信頼しあう指揮者ベームとウィーンフィル。
それが如実に表れた演奏であるといえます。
重厚な響き、これ以上望めないほどの品の良さ。
まさに、この曲はこうして演奏するんだというひとつの見本でもあるCDです。いつまでもそばにおきたい1枚です。
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アイネ・クライネならこれ |
最も安心して聴けるアイネ・クライネです。聴けば納得するはず。細部まで厳しく仕上げるベームの指揮、一流ソリストの集団のようなウィーン・フィルの演奏、クリアにして重厚なな音質のグラモフォンの録音、どれをとっても極上です。アイネ・クライネを聴き始めるときもこの1枚、そしていろいろ聴いたあともやっぱりこの1枚でしょう。

