ブルックナー:交響曲ヘ短調
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人気ランキング : 73,855位 定価 : ¥ 1,000 販売元 : ワーナーミュージック・ジャパン 発売日 : 1997-10-25 発送可能時期 : 通常3日間以内に発送 価格 : ¥ 1,000
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大音量で迫力のあるダブルゼロ |
ブルックナーの初期の習作とされたヘ短調の交響曲(通称ダブル・ゼロ)を、エリアフ・インバル指揮フランクフルト放送交響楽団が演奏したディスクである。録音は1991年。……この曲のスコア自体が1970年代に出版されたもので、この録音以前にはロジェストヴェンスキー盤くらいしかリリースされていなかったので、初出時にはかなり期待された盤であった。廉価版として再発売されたわけだが、この価格以上の価値がじゅうぶんに望めるディスクであると思う。……ただ、後に録音されたスクロヴァチェフスキやティントナーのディスクと比べると、幾つか顕著な個性がある。まず第一楽章のテンポは遅く、リピートを行っているせいで演奏時間はすこぶる長い。また、すっきりしたスコアに合わず、ブルックナー的なものを目指そうとしてか、金管をたっぷり強奏させている。そのため、ちょっとくどい印象を受ける。既にブルックナー的な転調の多い、霊的な美しさに満ちた第二楽章も、ティンパニや金管を無骨に鳴らすせいで少しゴツゴツしている。第三楽章もインバルの演奏はしゃれっ気はなく粗野だ。しかしそれゆえにブルックナー的な雰囲気(主に第1交響曲的だが)が漂ってはいる。終楽章は活気のあるメンデルスゾーンといった風情だが、ここではインバルの情熱的な思い入れがプラスに作用しているようである。……全曲を通して、弱音無視、粗野で無骨なものを目指し、情熱的で「熱い」ダブルゼロではある。確かにこうした解釈の入り込む隙のあるスコアではあるのだろう。各楽章ですべての反復を行っているので、時にくどく感じられることもある。他の指揮者が演奏した同曲の盤と比べてみると面白い。

