歴史上のクラシック音楽作曲家について紹介・評論します。

ブルックナー:交響曲第7番

ブルックナー:交響曲第7番 人気ランキング : 87,323位
定価 : ¥ 2,039
販売元 : コロムビアミュージックエンタテインメント
発売日 : 1990-08-21
発送可能時期 : 通常3日間以内に発送
価格 : ¥ 1,835
ブルックナーの心の有り様を追体験できるアルバムです

ブルックナーの音楽は、大自然の美しさや厳しさを表わしたもの、ひいてはそれらの大自然を作り給うた神への畏敬を表わしたものとよくいわれます。この7番も、静かで厳かな第1、2楽章は神への祈り、劇的な盛り上がりを聞かせる第3、4楽章は神への歓喜といえるでしょうか。
シューリヒトは淡々とした指揮ぶりで、スコアに忠実に音楽を再現していきますが、その自然体こそが、ブルックナーがこの曲に込めた心の有り様を忠実に再現しているといえるのではないでしょうか。
ブルックナーがこの曲にこめた心を追体験できる演奏であり、ブルックナーファンには、是非、聞いて欲しいアルバムです。

シューリヒトとオランダ

シューリヒトとオランダの関係は、長く深いものがあります。すでに1938年には、ウィルヘルミア女王によって、音楽的な功績を称えてオレンジ=ナッソウ勲章を授与されています。誠実な指揮者は暗い大戦下の時代にも、音楽によってアムステルダムの市民に勇気を与えて来ました。録音の前夜、彼は金管楽器だけを呼んで、特訓をしたそうです。その成果は、第3楽章のスケルツォに遺憾なく発揮されています。天馬ペガサスに乗って、雲海の上を飛行するアキレスになったような爽快な気分を堪能してください。

自然な聞き飽きることのない演奏です

〜25年以上にわたりくり返し聞いていますが聞き飽きることがありません。シューリヒトとしても最高の演奏だと思います。淡々としてテンポもさりげなく動きますが曲想にあった自然なものです。それでいて決め所は控えめながらきっちり決めています。シューリヒト独特の、木管の森の中の小鳥のさえずりのような響きがブルックナーには特によくあっており、この響き〜〜は他の指揮者の演奏からは聞いたことがありません。ハーグフィルにはシューリヒトはしばしば客演していたようで、1流オケのような分厚い響きはありませんが、この演奏を聴いている限り不満のなく、シューリヒトの意図をよく理解した演奏を残してくれたことを感謝です。〜

風のように

シューリヒトのブルックナーは何の気負いもなく風のように流れていく。こだわりが無いかの如く見える表面とは裏腹に、深い味わいを感じることができる。こんな芸風を持った指揮者は現代では考えられない。まさに達人のなせる業だ。

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