ブルックナー : 交響曲第8番
![]() |
さすがに作曲家ブーレーズのブルックナー観は鋭い! |
このDVDには、特典映像として、ブーレーズへのインタビューが16分程付いている。そこでは彼のブルックナー観をハッキリと伝えてくれる。ブルックナーは、この教会のオルガン奏者であった。その経験から、残響の長い教会では、音が消えるまで1〜2秒かかることから、ブルックナー独特の長い全休符が使われる事になった。それにより、音楽の流れは途切れることなく続き、全休符は、かえって緊張感をもたらす効果を生み出している、という説明は、納得がゆく。さすがブーレーズである。本番の演奏は、その説明を裏付ける音楽を与えてくれます。素晴らしい!ハース版を使ったのは、ブーレーズ自身「ミュージック・イン・プログレス」を実践しており、ブーレーズ作品の決定稿は、彼が亡くなった時に決まる。そのため、改訂癖があったブルックナーの演奏も、敢て初版を使用しなかった、というのはうがった見方でしょうか?

