歴史上のクラシック音楽作曲家について紹介・評論します。

ベートーヴェン : 月光・悲愴・熱情・告別

ベートーヴェン : 月光・悲愴・熱情・告別 人気ランキング : 718位
定価 : ¥ 1,700
販売元 : BMGファンハウス
発売日 : 1999-11-20
発送可能時期 : 通常24時間以内に発送
価格 : ¥ 1,445
あなたは「衝撃」派? それとも・・・?

正直に言って、実は私は一度このCDを手放している。初めて聴いたときは、衝撃というかなんと言うか、そういう強い印象を残すパワーみたいなものが欠けているように思われ(ベートーヴェンの3大ピアノソナタといえば、私の当時の好みはアシュケナージ盤だった)、大した演奏でないと感じたからだ。・・・しかし、「むしろ初めに耳にした時より回数を重ねる方がその独特の味わいが分かってきたりする」というAMAZONのレビューにあるとおりの、実にスゴイ演奏だったのだ!
ルービンシュタインという人は、一般的に天才型の人だったと言われている。確かにそれは正しい。何といっても、本作4つのソナタの名演のうち、3つをたった1日でレコーディングしているくらいの超人である(レコーディングの日付がそれを雄弁に、しかし静かに物語る)。昔の彼は、確かに若き感性だけで弾きこなしていた「エリート」だったが、40代半ばごろから(だったと思います。時期が間違っていたらゴメンナサイ!)山小屋みたいなところにひっそり籠もり、ひたすら練習を積み重ねて、想像を絶するほど死に物狂いで練習した人なのである。だから、特に私のように楽器をやっている人間にとっては分かりやすいのだが、本当に本作での演奏は技量的な点からしても凄く上手い。上手すぎるくらいに上手いのである。しかしそんな技巧的な面をあくまでもサラっと流して、「あくまで曲、そして心のこもった演奏が大切なんだよ」と言わんばかりに、感情たっぷりに弾ききっている。もう、本当に素晴らしい。
技巧面をサラっと流すから、インパクトは少ない。だから私は一度「だまされて」、まんまと手放してしまった。しかし、「心のこもっている」ということは、よくある「衝撃的な」という形容詞とイコールではない・・・・。そのことを教えてくれた、大切なCDの一枚が本作である。
特に最近の演奏家は、見た目だけのインパクト=「衝撃」を重視する人が多い。本作を愛聴している私のような人間にとっては、少なくとも、それが事実であるように思われるが、いかがだろうか? ・・・・まあ、判断はレビューを読んでいらっしゃる方々にお任せしますが。(^^;

情熱!

ベートベンの代表的なピアノ・ソナタが4曲。演奏は、アルトゥール・ルービンシュタイン。録音は、1962年から63年にかけて行われているので、ルービンシュタインは、75歳前後の頃だと思われます。超絶なテクニックを備えた若きピアニストとして一世を風靡した時代にもまして、円熟したこの頃の演奏も聴きごたえ十分だと思います。迫ってくるものがあります。

素人の意見です。

他の方が書かれていましたが、私も最初聴いた時、私の思っているものではない、と、多少がっかり感がありました。でも、ルービンシュタインは私の中では最高のアーティストなのです。
いろんなアーティストのベートーヴェンを聴きました。繰り返し、繰り返し・・そして、気づいてみたら一番何度も聴いていたのは、アシュケナージとこのルービンシュタインでした。
彼の演奏には気品が漂っています。曲の解釈やら技巧やら、詳しいことは私はよくわからない、曲の解釈に関しては、書いた人に聞いてみなければ正しいことなんてわからないんじゃないか!というのが私の考えです。そんなことは抜きにして、また聴きたい、と、素直に思える、そういう一枚です。

中庸を行く名演!

「新約聖書」と呼ばれるベートーヴェンのソナタの演奏において、「生来のベートーヴェン弾き」とまで謳われたバックハウスのCDは、言うまでもなくすべての演奏の基準となるほどの必聴盤であり、何ら感情に流されず、淡々と奏する音の合間に作曲者の情念が織り込まれた、まるで墨絵のような表現の圧倒的名演である。
また、天才の名を欲しいままにし、きらめくばかりの発想と鋭い切り口、abstractな絵画を見るが如きホロヴィッツの快演も忘れがたい。
然るに、この、ルービンシュタインは、一聴すれば判る通り、決して押さた静けさもなければ、天才のひらめきのような派手さとも無縁であり、他の方も記している通り、ともすれば地味でごく凡庸なものと聞こえやすい。
しかし、例えばこの3者を比較してみると、最も中庸を行っていながら、最も一粒一粒の音が生き生きと立っており、紡がれる旋律の意味合いを曲の中においてこれほどまで雄弁に盛り込んだ演奏を筆者は知らない。
この演奏が、音符の行間を行く陰影によって映像を結ばんとするバックハウスや、音符の遥か上を飛翔し色彩豊かな虹を掛けてみせるホロヴィッツと最も異なる点は、まさにあくまで音符の中において、その持てる意味合いを掘り起こそうとし、また掘り起こしている、という点にある。
3者中、最も音符から逃げず、最も人間くさい戦いを演じている、血の通ったベートーヴェン、と言えば、当っていよう。
どれが最高か、は、最早聴く方の好み、と言えよう。

ルービンシュタインのベートーベン!?

ルービンシュタイン=ショパンと連想できるほど、
ロマン派、特にショパンの曲中心の録音をしてきた
ポーランド人の彼だが、ベートーベンも素晴らしい演奏です。
特に26番"告別"は,ややハイテンポでメリハリもあり、
凄いレベルの演奏です。
ハッキリ言って、ベートーベン弾きの帝王バックハウスを凌ぐ出来です!
ショパン演奏時の、懐の深い演奏とは違った、
彼の総合力の高さを垣間見ました。
3大ソナタの方も、かなりハイレベルな演奏です!
(14番がおすすめ。)

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