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ベートーヴェン : 交響曲第3番変ホ長調op.55 「英雄」

ベートーヴェン : 交響曲第3番変ホ長調op.55 「英雄」 人気ランキング : 6,281位
定価 : ¥ 2,000
販売元 : 東芝EMI
発売日 : 2000-06-21
発送可能時期 : 通常24時間以内に発送
価格 : ¥ 1,801
ウラニアのエロイカ?…素晴しい。

いわゆるウラニアのエロイカ、
オリジナルを聴いたことがない身としてはケチの一つも付けたい所だが…、素晴しい。聴衆はいないが、戦時下の演奏はやはり違う。
第一楽章の推進力、Tのようにただインテンポで早いだけでなく、手綱を引いたり緩めたりウィーンフィルという名馬を駆って行く。第ニ楽章は一転哀しみに引きずられて行く、音楽が止まるのではと思うほどの絶妙の間。そして、巨大な足を踏みしめながら、加速しドライブしまくる第四楽章。
決定盤と言っても良いが、フルヴェンのエロイカはベルリン'50ライヴや、ウィーン・ムジークザール'52(音質も良い)など名演が多い。また、ウラニアも盤によって音に相当な差がある。

たしかに

名盤といわざるを得ない演奏でした。
ただ私はあまり3番でわくわくすることがなくて、どうしてこんなに3番の人気が高いのだろうと思っているので、そういう意味では参考にならないかもしれません。かつては6番もそれほど好きではありませんでしたが、フルトヴェングラーの1952年、ウィーンフィルとの録音でこんな曲だったのかと目から鱗の体験をしたこともあって、この3番も買ってみました。フルトヴェングラーらしくテンポを操って高揚感を味わわせてくれるところはさすがでした。

フルトヴェングラー全盛期の名演・名録音

フルトヴェングラーによるベートーヴェン演奏は多数あるが、圧倒的な力を持つのは戦時中の演奏であると思う。中でも、この1944年のエロイカは完成度の高い名演・名録音だ。何より、演奏が素晴らしい。全体として極めて情熱的でドラマチックであると同時に、曲の隅々まで、全てのフレーズが深い共感と細心の配慮を持って演奏されている。また、演奏の集中力が、一瞬たりとも弛緩することなく、冒頭の和音から最後の和音まで持続している様は本当に見事だ。録音状態も悪くない。楽器間の音量バランスの良さ、響きの豊かさ、そして適度なセパレーションなど、年代から想像するよりずっと良好な音質だ。
フルトヴェングラーの戦時中の演奏記録にはベルリン・フィル (BPO) との共演が多いが、このエロイカのオケはウィーン・フィル (VPO)。ここでの VPOは、BPOの演奏に負けない力感と高揚を達成しながら、決して攻撃的・威圧的にならずに、VPOらしい透明感のある響きで生き生きとした演奏を繰り広げている。敗戦の色濃い戦争末期の危機的状況とVPOの類まれな美質とが、この切迫感と美しさを兼ね備えた歴史的演奏を生み出したのだろう。
また、一般にこの演奏はライブ録音とされており、CDにもそう表記されているが、聴衆のノイズが全く入っていないことから、当時行われていた放送用録音ではないかとの指摘がある。ライブ録音と違って客を入れずに、しかし、通常のレコーディングと違って一気に演奏して収録する放送用録音という条件下であったがゆえに、ライブ録音の良さである一発勝負の緊張感に満ちた演奏と、臨場感のある録音、そして、通常のレコーディングのメリットである細部への配慮に満ちた演奏と、ノイズのない良質の録音、その両方が達成できたのかもしれない。聴き手を熱い興奮と深い感動に包んでくれるフルトヴェングラーの代表的名盤としてお勧めしたい。

これ以上のエロイカがあるか

ウラニアのエロイカは現在輸入版も含めると10種類以上あるのではないだろうか。盤によってピッチが異なるらいいのだが、私はRussian Compact Disc、Bayer盤と聞いてきて、現在はフランスのTahra盤をもっぱら聞いている。したがってこのEMI盤の状態については何とも言えないのだが、演奏についてはもはや語りつくされた感があるから、私が何を書いても単なる蛇足だろう。それでも、これ以上素晴らしいエロイカは存在しないと言いたい。第一楽章はテンポが激変するがそれがみごとにはまって異常な切迫感を生み出すのに成功している。普通に聞いているとインテンポのように聞こえるところがすごい。後年のスタジオ録音版も悪くはないが、やはりフルトヴェングラーのエロイカといえばこれであろう。仏Tahraは音の状態が自然で聞きやすく、ウラニア盤の由来と背景について詳しく記したライナーノートが充実している。

大指揮者を聴くなら・・・!

全集に収録されているスタジオ盤は、その類稀なる演奏自体とともに、録音が非常に優秀であったことは有名だ。本作はそれに遡ること6、7年前のライブを収録した作品である。音質に関しては、スタジオ盤にかなり劣る。まずこれだけは確認しておきたい。
しかし、私はスタジオ盤よりもこのライブ盤の方が遥かに好きである。何と言っても、全体的なスケールの大きさがとにかく半端じゃない! 冒頭の「ジャン! ジャン!」。もうこれだけで既に「異常」だ。実はフルトヴェングラーがここで振っているオーケストラはウィーンフィルであり、先に挙げたスタジオ盤と同じなのだが、ここで聴かれるサウンドは全く別物だ。ただ音楽に関しては人によってどちらがいいとかどれがベストだとかは全く異なってくると思う。そんなわけで絶対的かつ全体的な断定は控えたいのだが、私個人としてはこのライブ盤を強くオススメする。他にも私はフルトヴェングラー指揮の『英雄』(もちろん、時期とかオケが違うやつですよ)を所有しているが、本作が一番良いと思う。

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