ポゴレリチ・ピアノ・リサイタル
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堂々とした演奏 |
ボゴレリチ。1980年ショパン国際ピアノコンクールで壮絶なデビューになったのは記憶に新しい。
服装、レコーディングの場所もシックでお洒落。特に服装はボゴレリチの個性が強く輝いている。
演奏は非常に堂々として、若いにもかかわらず「王者」と言う雰囲気を醸し出している。
コンクールでは異端児扱いだったボゴレリチが現在、重要なポジションにいるピアニスト。なんと皮肉なものだろうか。
彼は審査委員よりも、聴衆の求めているものを出してくれる。
時には極度なものだが、天邪鬼的なところもあって逆に音楽そのものが新鮮に聴こえてしまう。
このDVDはそんな彼の堂々とした様子が良く判る。
映像も美しい。ハイドン、モーツアルトでも個性は良く発揮していると感じられる。
彼の事を良く知らない人でも是非見て欲しい。完成度は非常に高い。
トルコ行進曲が特に素晴らしい。テンポ、技巧、スタイル、音色、どれをとっても私の中ではナンバーワン。
ただ残念だったのは、やはりコンクール時の「極度な個性」が薄まってしまった感じがする。
あの時、そんな彼に興奮してしまった人には多少物足りなさを感じてしまうのではなかろうか?

