歴史上のクラシック音楽作曲家について紹介・評論します。

バッハ:ゴールドベルク変奏曲(1955年モノラル録音)

バッハ:ゴールドベルク変奏曲(1955年モノラル録音) 人気ランキング : 2,790位
定価 : ¥ 1,680
販売元 : ソニーミュージックエンタテインメント
発売日 : 2004-11-17
発送可能時期 : 通常24時間以内に発送
価格 : ¥ 1,512
いつ聴いても新鮮な演奏

グールドのバッハ演奏については多くの方が書き記している。ゆえに何を今更という感がするではないが、コメントせずにはいられない不思議な魅力を持っている。早すぎた死を悼むばかりである。1981年盤と比べられる演奏であるが甲乙つけがたいと言うのが私個人の意見である。1981年盤のゆったりとした遅いテンポの演奏、哲学者と対話をするかのような間の取り方…。1955年盤では若さゆえの潔さ、古い慣習にとらわれることなく果敢に取り組む姿勢などが伝わるかのようなスピード感溢れる演奏。
結局どちらも聴いてしまうのであるが…。いつ聴いても新鮮な演奏である。

モダンな解釈

ランドフスカのチェンバロ演奏も好きだが、本作のグールドの歯切れの良いタッチと弾むようなピアにズムには「虚をつかれた」という感じだ。古典を現代に蘇らせるというのは、こういう演奏を指して言うのだろう。
ものによっては奇をてらう感のあるグールドの演奏だが、こと、バッハに関しては手放しで称賛に値する。
衝撃のデビュー作、デビュー時にして既にこの境地、そして、晩年の再演あるいはビデオ作品と比較するのも一興である。

クラシック食わず嫌いへ

クラシック初心者として聴いたが、そのロックな姿勢に脱帽!
ジャンルを問わず幅広い層の音楽ファンに聴いてもらいたい。

初めてでも手軽に聴ける。

最近クラシックを聴き始めたばかりなので難しいことは
わかりませんが最初に聴いた81年の録音のものと比べると
テンポも速く繰り返しの演奏もないということで時間は
だいぶ短いものでした。
けれども美しいアリアから始まり再びアリアに戻ってくる演奏は
まるでひとつの物語のように感じます。
ひと言で言えばグールドの世界(どの演奏家にも言えることですが)が
凝縮されているような気がします。

ピアノでは最高の演奏

このレコードが出てから久しいですが、発売当初はかなりの議論の対象となったそうです。それにもかかわらず、いまでは十分聴き応えのある、代表的なゴルトベルク変奏曲の演奏です。とはいえ、いまではこの作品の演奏はチェンバロによるのが一般的。ピアノ奏者による演奏もありますが、どうしても表現力ではチェンバロにはかないません。そのような作品だからしかたがないのですが、グールドだけは別扱いしなくてはいけません。この演奏では、バッハの時代背景にこだわらず、真っ向から作品に対面しています。そのために非常な表現力を持っています。グールドの録音から何を選ぶかといわれたら、私は迷わずこのデビュー時代の演奏を指すでしょう。ある点ではチェンバロを凌駕してさえいます。その繊細さと力強さの使い分け、迫力、説得力といったあらゆる点で秀でています。リピートを一切せずに弾き流しているので、演奏時間は35分程度と短いですが、刺激的でBGMとしても、ジックリと聴くにもふさわしいでしょう。バッハの作品というより、グールドがその素材を活かした芸術と言った方がいいのかもいれません。歴史に残る傑作といえるでしょう。

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