アンナ・マグダレーナ・バッハの年代記
これは、レオンハルトやアーノンクールらを中心とする古楽器演奏家たちが、可能な限り厳密に考証された当時の衣装・かつらを着用して、教会や古い家屋の中で演技・演奏する音楽映画である。バッハの2人目の妻として献身的につくしたアンナ・マグダレーナが語り部となることによって、映画全体が一つのバッハ伝記となっている。
バッハの時代とは一体どんな雰囲気だったのだろうか? 人々はどんな生活をし、どのような状況下で音楽は演奏されていたのだろうか? この映画は、それを出来るだけ忠実に視覚的に再現しようとしている。たとえば、数々の荘厳な宗教曲が演奏された教会のオルガン・バルコニーが、すし詰めに近い狭苦しいスペースだったことには驚かされるし、それを敢えて再現するこだわりはおもしろい。1967年製作の白黒映画だが、大変陰翳の美しい映像である。多くの演奏シーンは、編集なしの一発撮り、音楽も同時録音。楽器や声のピッチの乱れがかえって生々しい。一般のレコーディングでは決してOKが出ないようなテイクが、丸々収録されている。そういう意味でも、きわめて珍しい音楽映画といえるだろう。伴奏でも解説でもなく、純粋に「美学的な素材として」(ストローブ)、音楽が扱われている。
それにしても、ここに流れている音楽は素晴らしい。“いびつさ”(正にバロック的)が、この映画には満ちあふれていて、機械のような正確さを志向しがちな現代の演奏とは違った、手工芸品のような音楽体験が味わえ、血の通った人間の営みとしてのバロック音楽を感じさせる。草創期の古楽器演奏家たちの情熱的な演奏も、観る者を釘付けにするに十分な迫力がある。この映画はいまでも、私たちがバッハの時代に想像力を飛翔させるための、大きな助けになるだろう。28ページの解説ブックレットも充実した内容。(林田直樹)
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バッハの時代、職業人としてのバッハ |
最近のなんでもありのDVDを期待すると裏切られる。画像は白黒、音はモノラル。チャプター区切り無し。観客に迎合しない製作者の意図が非常にはっきり出ている。私は硬質の姿勢に共感。かえって小気味よさを感じた。
バッハの忠実な伝記というわけではない(のだろうと思う)し、音楽映画としてももう少し作りようはあるだろうけれど、バッハの生きた時代の空気、音楽職業人としての葛藤などが見られてとても興味深かった。
一歩ひいたアンナ・マグダレーナの、憧憬にも似たバッハへの愛情がバックボーンか。
バッハの好きな人ならば、この映画自体の好悪は別として一度は見て損の無い映画と思う。いまや古楽界の大御所、レオンハルトの若き日の雄姿も見もの。付属の解説書もなかなか読みごたえがある。
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最初から和訳をみたいです |
最後まで見終わってから、字幕あり・なしを選ぶ画面が出てきてびっくりしました。最初から字幕ありで見るにはどうすれば良いのでしょうか?
個人的には知らない収録曲があったりして、それは良かったと思いますが。
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チャプターが無いです |
見たい(聴きたい)シーンが後半だと、DVDだというのにビデオのように延々と早送りです。結構ツライです。
チャプター加工が監督の映画制作意図と異なるからだとの記載が有りますが、音楽チャプターくらいは付けるようお願いして欲しかったです。
せっかく解説書にも音楽について載せてるので、曲名からそこの部分にとべる様にはして欲しかったです。
作品自体はとても綺麗なモノクロで良いのですが、DVDであるメリットが少ないので星減点は「DVD」としての評価の為です。
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作品自体は素晴らしいのです |
DVDとしての仕様に疑問があるので書きます。
チャプターリストが無く=チャプターで区切られて無いのです!チャプター01のみです。
見たい(聞きたい)所が最後の方だったりすると早送りです。DVDじゃなくてビデオテープです。
せめて曲ごとにとべるよう音楽チャプターを特典で入れて欲しかったです。
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もっとバッハの本質に迫って欲しい。それと音質と画質がいまいちです。 |
〜バッハが大好きなので期待して見ましたが、映像が白黒である点と、音質がモノラルであまりよくないので少しがっくりしました。
古い映画なのでしょうがない面はありますが、バッハを描く映画であればもう少し音楽を楽しめるようにして欲しい。
それからストーリーもよく分からない気がしました。
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バッハは非常に信仰が篤い人でしたので、彼の音楽は神様への賛美の捧げ物でもありました。この点をもっと強調して欲しかったです。〜


