歴史上のクラシック音楽作曲家について紹介・評論します。

ワーグナー「ニーベルングの指輪」(全曲)

ワーグナー「ニーベルングの指輪」(全曲) 人気ランキング : 28,630位
定価 : ¥ 21,000
販売元 : 東芝EMI
発売日 : 2005-09-14
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演奏は基本的に素晴らしいのだが、演出がやや中途半端

サヴァリッシュ指揮バイエルン国立歌劇場のオーケストラは、非常に素晴らしい演奏を聞かせてくれています。録音の優秀さも手伝って、オーケストラの演奏が激しすぎずおとなしすぎず、大河のように悠々と流れてゆく感じで、規模の大きなこの作品にふさわしい趣です。しかしレーンホフによる演出はやや中途半端という印象をぬぐえません。レヴァイン盤ほどオーソドックスではなく、最近でたシュトゥットガルト公演盤ほどの超個性的な演出ではなく、ちょっと演出家の熱い思いが空回りしてしまっているかな、という感じがします。とはいうものの、歌手陣もほぼ満足のいく顔ぶれですし、『指輪』好きな方なら、持っていて損はない内容です。あとひとつ残念なのは、せっかくハイビジョンの美しい画面が楽しめるのに、編集の都合からか、幕の途中で画面がフェイドアウトしてしまう部分が何箇所かあるということでしょう。

極個人的な意見です

NHKが総力尽くしたハイビジョン映像はなんと極右のレーンホフ演出によるリング。中途半端な時代設定やら、演出家が意図的に炎を避けたのに、なぜか舞台を紅くしてしまった「黄昏」の最後など、ノイエンフェルスに近いキワモノ演出だったが、とどめが黄昏におけるハーゲンが招集をかける黒ヘル部隊。実はこれ、プレミエではナチスの将校だった、しかしブーイングの嵐にこれ以上、ミュンヘンでの公演は無理ということで急遽レーンホフが出した珍案なのである。つまり当初の世界観に大幅に「修正」が加えられてしまった妥協演出なのだ。さすがNHKである。無難に済ませたくだらない演出作品を映像化してしまったガックリ作品である。サヴァリッシュの演奏は後にCD化されたのだが、これはCDが正解である。しかしティアーなど声質的にやや難ありのキャストを見る限り、現代のワーグナー演奏への過渡期でしかなかったことは大変惜しまれる。

演出・音楽は素晴らしい、ただし編集に難あり

演出は細かい仕掛けがたくさんあり、一貫性や統一感は別として、見ていて楽しく面白いです。星4つ半。
音楽は端正でスピーディ。バランス感が良いです。オーケストラが大爆発するような事はなく、声も埋没しないので安心して聴けます。
重量感や陶酔感は多少欠けるかもしれません。星4つ半。
画質は明るく鮮明。音質もクリアです。ただし、編集に難有り。
「ラインの黄金」は場の繋ぎ目で、「ワルキューレ」以降は各幕中間部分で一部フェードアウト・フェードインが見られます。
レーザーディスク用の編集をそのままDVDへ移したみたい。
せっかくのDVDなのですから、音楽の流れを損なわないよう修正すべきだったと思います。
私はもう慣れましたが、気になる人にとっては大きな問題かもしれません。星2つ。
総合点は星4つ。

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