マーラー:交響曲第9番
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不遇の名演? |
意外に評判がわるいのでびっくりした。
この録音が実現するに至った経緯はよく知られているだろう。BPOに客演したバルビローリのこの曲の演奏があまりに素晴らしかったため、BPOがこの組み合わせで録音を希望。契約問題で、この盤を録音する替わりにバーンスタインだかワルターだかのVPOとの録音が実現した、のだった記憶がある。
演奏だが、この時代のBPOでこれほどオーケストラの鳴り切っている演奏は他にないのではないか。まるで指揮者が存在していないようにすら聞こえる。というのは、この曲は指揮者が強烈に解釈した「名演」が多いが、この演奏ではごく自然なテンポで、マーラーらしさをあまり意識せず淡々と曲が進行してゆく。しかし、それは決してバルビローリが凡庸な指揮者であることを意味しない。曲に対する深い理解と愛情が溢れているのはすぐに聴き取れるからである。この苦悩に満ちた最後の交響曲を書かなければならなかったマーラーに対する鎮魂の演奏に聞こえなくもない。
私見では、この曲の三大名演はワルター、ジュリーニとこの録音であると思うが、最初に聴くならこのバルビローリ盤かな、と思う。この三つの演奏はそれぞれ個性があり、甲乙つけがたいので、この曲を愛する方は是非コレクションに加えていただきたい。
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入門にどう? |
マーラーを聞く上でこの九番に興味を持った人はまず、この盤を聴くことを勧めたい。この曲にはバーンスタイン(ACO)の神のごとき名演が存在するが、それを初めに聴くのは無謀である(実際に聴いてみればお分かりかと思う)。さらに値段も高い。一方、この盤はCD1枚に収まっているし、音質、演奏ともに第一級の部類に入るのではなかろうか?それになんといっても、聴きやすさがウリだ。また、この盤の他にもカラヤン(ライブ)、アバド(新)、バーンスタイン(BPO)といった盤と聴き比べても面白い(いずれもある共通点あり)。
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「名盤」を計る尺度はいろいろあるでしょうが・・ |
名演・名盤は多くあり、それらを計る尺度もいろいろあると思います。所詮、主観の問題かとも思いますが、・・私が考える「名盤」の尺度を、勝手ながら、また、失笑を買うのを覚悟で、披瀝させていただきますと、・・
それは「飽きずにずっと聴き続けることができるかどうか(さらに、付け加えるなら)聴けば聴くほど、味わいが増すかどうか」というものです。
その尺度で計りますと、《私にとっては》このバルビローリの演奏である、ということです。カラヤン、バーンスタインをはじめとして、いろいろなCDを、図書館から借りて聴き比べましたが、「やっぱり、コレだな」と《私は》思います。
心のこもったいい演奏だと思います。演奏家や演奏の良し悪しよりも音楽そのものが過不足無く伝わってくる感じがいたします。
宜しければ、コレクションにどうぞ。
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究極の美音、バルビローリ、ベルリンの第九 |
語りつくされた感のあるバルビローリ、ベルリンの第九ですが、やはりこれは凄い演奏だと思います。第一楽章冒頭の数分を聞いただけで「お口あんぐり」状態です。人間とはここまで美しい音を奏でることの出来る存在なのかと考えさせられました。究極の美音がここにあると思いますね。また、この録音、英エンジェルのオリジナル・レコードが中古市場で10万円前後で取引されているらしいですが、実際、自分でこの演奏を聞いてそれも当然かと納得させられました。ただ、もう少し録音が良ければ・・・。
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あんまりガタガタさわぐほどの演奏じゃないんじゃないの? |
確かに、録音された年代というか歴史的背景を考えると、良い演奏かもしれませんが、、、。聞いてられないです。録音状態も、ま、アナログ時代ですから、決して褒められたもんじゃないですよね。演奏も、ま、長いシンフォニーですから、いろいろとアンサンブルが破綻しているところもあるでしょうから。緊張感というか詰めの甘さを感じます。このへん、カラヤンとは雰囲気がだいぶ違いますが。ま、こういうのもあるかな、ということで3星です。




