歴史上のクラシック音楽作曲家について紹介・評論します。

サイモン・ラトル&ベルリン・フィル/マーラ:交響曲第5番

サイモン・ラトル&ベルリン・フィル/マーラ:交響曲第5番 人気ランキング : 6,532位
定価 : ¥ 3,800
販売元 : 東芝EMI
発売日 : 2003-09-26
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価格 : ¥ 3,800
新たな出発。

どうやら同演奏のCDは音質に問題があるようでいまいち好評得ていないようですね。小生はCD盤を聴いていないのでこのDVDのみにしか言及できませんが、DVDで聴く限り音質は素晴らしいものがあります。レンジや解像度もさることながら、静音・無音状態の静けさが堪らない!。「シャー」などという現実に生きていれば聞こえることの無い機械音がないのは当たり前と言えば当たり前ですが、それをこの録音は実際に「捉えて」いる。素晴らしいとしか言えません。
ラトルの解釈に関しては飛びぬけて個性的というわけではないですが、実に爽快、且つ明瞭。余計なアクもなく誰にでも抵抗無く受け入れられる演奏だと思います。それが良い悪いではなく、ベルリン・フィルの就任コンサートという舞台においてはとても相応しいパフォーマンスなのだと感じます。団員の汗と確かな視線は、私たちはこの人に引っ張っていって欲しいという意志の表れでしょう。
併録のトーマス・アデス「アサイラ」もとても面白い曲。これは映像のお陰で様々な打楽器を見ることができ、観ているだけで楽しめる。

素晴らしすぎる!

ラトルの雄大かつ緻密な解釈。平板な要素がどこにも見当たらない。かといってまったくしつこくない。人間の感性を熟知した、周到な計算の上なのか、それとも単にラトルの音作りが自分に合うだけなのか、わからない。ラトルの実験的とも思われるような音作りが、マーラー5番の持つ美しい旋律に、より清新な生命を与え、まるで神懸かり的な手技のガラス細工を丹念に作り上げている、その現場をハラハラしながら鑑賞するかのような感覚だ。マーラーの本質、或いはそれ以上のものを活き活きとこの世に降臨させている。何か一つが崩れると、すべてが台無しになりそうな、繊細な緊張感が終始漲っている。しかし最後まで裏切られない。それを奇跡の如くに実現させている。聴き終えた時の安堵感と感激とが入り交じった不思議な感覚は、そうそう経験できるものではない。それが5.1chドルビーDVDの素晴らしい音と映像とで迫ってくるのだから、たまらない。バーンスタインとの比較など無意味である。バーンスタインにはバーンスタインの素晴らしさがある。このDVDには、絶対的な魅力、絶対的な素晴らしさがある。マーラーとラトルとベルリン・フィル、そして21世紀という時代が織りなす一つの奇跡だ。同じ企画で他のマーラーの交響曲を是非出して欲しい。心底そう思う名演中の名演だ。

感激しました

サイモンラトルがアバトに変わってベルリンフイルの常任指揮者になり最初のコンサートにこのマーラー5番を選びました。口うるさいベルリンのホールで音が出る前の緊張したラトルの表情、何とも言えません。途中から表情もゆるみ気持ちよく指揮をしていました。コンサートマスターの安永さんも一生懸命音をまとめていました。これだけの演奏会はそう無いと思います。

ラトルの気迫こもる 八面六臂の大指揮

ラトルのマーラー、バーミンガム市響との1、2、4、6、7、大地と聞いてきました。今回ベルリンフィルという舞台を得て、バーミンガムでなしえなかった表現をなしえた新しいラトルの喜びが伝わる演奏です。ブーレーズの知性、バーンスタインの情熱、アーノンクールの意志を兼ね備えたかのような指揮者と、誰かが言われていましたが、まさにその言葉を彷彿とさせます。マーラー5番もずいぶん聞きましたが、他の演奏に比しておおむね速いです。しかし決して速いだけではありません。リズムの切れがよろしい。私は、3、5楽章では、この演奏を聴いて初めて聞き得た音楽自体の声のようなものを感じました。それは歌うリズムとでも言いたいものです。けれども聞かせどころではぐっと腰を落として抉る。実演で聞きたかったですね。星5つです。

まるでホルンコンチェルトのような3楽章!

既にCD、衛星放送、海外版DVDと様々な媒体で発表されているが、
この版は海外版の約半額とお手軽価格で手に入るのが、まず素晴らしい。
加えて演奏。ラトルのバトンマジックによりベルリンフィルが
今まで聴いたことのない、個性的なマーラーを歌い上げている。
特筆すべきは3楽章。
オブリガートホルンが指揮者の横で演奏するのが、
まるでホルンコンチェルトのよう。これもラトル色というべきか?
この演奏を聴いた後では、バレンボイム&シカゴ響は管がうるさすぎ、
バーンスタイン&ウィーンフィルは3,5楽章の躍動感が少々足りなくきこえる
(4楽章は未だどの録音も及ばないと思うが)。
音楽とは「聴く」だけではなく「見」てこその感動もあると思わせる演奏だ。

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