マーラーの交響曲〈2〉
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マーラーファン必携。 |
マーラーファンにとっては魅力的なラインアップです。
よく考えてみれば、シンフォニーに関してマーラーはベートーヴェン以上に話がつきない作曲家だと言えます。前作に若干物足りなさを感じた方がいたとしても、それはマーラーの奥が深く、とても全てに触れることができなかったのだから仕方ないと思うしかないです。それゆえ、1巻と2巻、どちらが興味の尽きない書かを比較するのも、大して意味がないかもしれないと言えるでしょう。
しかし、今回はどうしても言いたくなってしまうんですね。マーラー最大の長さを誇る第3交響曲をどのように構成していったか、オーケストレーションが悪いと言われるシューマンの交響曲にどのようにメスを入れたか、未完の作品はどのようなコンセプトで造られていたか。これで食指が動かなければマーラーファンではないと思います。いや、もうそんなこととっくに知ってるさ、マーラーファンとしては常識だろ、というそこのあなた、それは違いますよ。何せ金子氏の裏付けは圧倒的で、他のどんな資料よりも綿密な分析力があるのです。そんなわけで、ぜひ買いましょう。
え? マーラーファン以外は? うーん、厚い壁が立ちはだかるかもしれませんね。でも、人って題名を見て本を買うものでしょ? もうその点で十分客層を限定してるから大丈夫。もしまかり間違って、マーラーを輸入盤で買ったから、解説がなくて、という人には少し気の毒かも。あとは、強いて言えばシューマンの交響曲は「マーラーの交響曲」ではないよね、という難くせが考えられるくらいでしょう。でもいずれにしてもマーラーファン必携。

