歴史上のクラシック音楽作曲家について紹介・評論します。

マーラー : 交響曲第9番 バーンスタイン

マーラー : 交響曲第9番 バーンスタイン 人気ランキング : 9,861位
定価 : ¥ 5,709
販売元 : ユニバーサルクラシック
発売日 : 1992-04-25
発送可能時期 : 通常24時間以内に発送
価格 : ¥ 4,852

   1979年10月、バーンスタインは宿敵・帝王カラヤンの牙城ベルリンに乗り込み、生涯でただ1度だけのベルリン・フィルとの共演を果たした。それは、アメリカとヨーロッパの音楽の頂点が火花を散らして激突した、戦後クラシック音楽史上最大の"事件"でもあった。その伝説の名演の記録がこのCDである。
   内心バーンスタインとの共演を心待ちにしていたベルリン・フィル楽員は競ってこの演奏会の「出番」を奪い合ったと伝えられる。もちろんこの演奏会に燃えていたバーンスタインも、真剣勝負のリハーサルに規定以上の時間を要求し、ベルリン・フィル側も最善を尽くしたが練習は全然足らなかった。係の職員が、「終わり」を告げにくると、激怒したバーンスタインは凄まじい勢いで楽譜をパーンと放り投げて抗議の意思を露わにしたという。カラヤンとの録音のスケジュールがもともと入っており、それを変更することはできなかったのだ。それをバーンスタインは妨害と受け取ったかもしれないと事情を知る人は言う。しかしバーンスタインはリハーサルの延長を何とか獲得し、本番にこぎつけた。
   結果は、いまも語り草として伝えられるほどの、空前絶後の超名演であった。当時多くのリスナーに衝撃を与えたこの演奏は、1992年にCD化され、再び大反響を巻き起こした。
   この演奏の性格を一口に言うと、死を前にした個人の苦悩と、人類の終末・世界の崩壊が、忘我の内に完全同一化を果たした究極の姿、ということになるだろうか。生への執念と告別、愛への半狂乱と皮肉、死への恐怖と陶酔…この凄絶さに誰が冷静でいられるだろうか。バーンスタインは神にも等しい偉大さで、この演奏空間に降臨している。最後、第4楽章で「死に絶えたように」と指示された、切れ切れの吐息のかすかな喘ぎは、音楽というもののある種の"極限"だろう。ナチスの弾圧によってユダヤ人マーラーの音楽は戦後も忘れ去られる寸前にあったが、それを復活・隆盛させ、こんにちベートーヴェンに次ぐ人気交響曲作家としてマーラーを不動の地位に押し上げたのは、バーンスタイン最大の功績である。彼がマーラーをとおして何をメッセージしようとしていたか、ベルリン・フィルとの一期一会のこの奇跡的名演に集約されている。(林田直樹)

畢生の名作 棺桶CD登場

この演奏を聴くと、音楽というものを与えたまいし創造主の圧倒的な力の前に伏してしまい、この恵沢を我々から取り上げたりしないよう涙をもって懇請したくなります。
これはあらゆる交響曲の頂点に立つ一作品を、帝王カラヤン率いるベルリンフィルが、カラヤンの最大のライバルであるバーンスタインを迎えて、初めてかつ唯一ライブ録音したものです。その歴史的な組み合わせは商業的な意味で永遠に人類の記憶に留まるでしょうが、最も素晴らしいのはその音楽そのものです。
あまりの素晴らしさに何度聴いたことでしょう。私が死んで棺桶に入れるCDを選ぶとすれば、この作品です。

まさに一期一会!!

このCDを手にして、その熱く燃え上がる演奏に衝撃を受けた。この演奏のように、開始から高い緊張感を緩めることなく、最後に静寂に包まれるまで一気に聴かせる演奏というのもめったにない。特に第3楽章の終盤の猛烈な突進と激しさは誰にも真似はできないし、誰も真似しようとも思わないような域に達している。白眉の第4楽章は、ベルリン・フィルのいつもの分厚い合奏が極限までヒートアップし、バーンスタインと心中するのではと思わせるほどの威力であった。一期一会の演奏のひとつとして永く語り継がれていくことであろう。

冷静には聴けないベルリン盤

バーンスタインの数あるレコードの中でも最高のものと言ってもいいと思います。とにかく凄まじいブチ切れハイ・テンション、ここまで行っちゃいましたかという没入度、食らいついていくオケ。強靭な構成力、壮絶な歌、ウタ、うた、怒涛の旋律。やりたいことを全てやりつくそうというバーンスタインの強い意志がひしひしと伝わってくる。聴き手も冷静に聴くことなどは全く不可能でしょう。まさに手に汗握る稀有の名演です。コンセルトヘボウ盤も勿論よいですが、当ベルリン盤は一期一会という意味でも更に上だと思います。[ニューヨーク・フィルを指揮したレコードは良くないと思います。]この二枚を聴き込み、次にテンシュテット、更にジュリーニ、バルビローリ、カラヤンとレヴァインの新旧両盤、小澤の新盤、ベルティーニ等に進んでいけば「9番」に対する理解が深まると思います。

ベルリンフィルが燃えてます!

評価の分かれる演奏だと思います。わたしの友人も、バルビローリ、ブーレーズ、ショルティのほうが好きだという人が多いように思います。しかし、わたしは大好きです!真夏のアスファルトというか、サウナというか、とにかく熱い!むっちゃ熱いです!ベルリンフィルが燃えてます!バーンスタインといっしょに燃えましょう!

マーラーファンなら・・・・

マーラーファンなら必ず対決しなければならないCDだ。だけど、アダージョのクライマックスで、トロンボーンはどうして落ちちゃったのー!?(:_;)私はこのCDを聴く時、落ちたトロンボーンの代わりに歌います。
録音はアムステルダム盤よりバランスが良く、特に弦楽器が生々しく収録されています。
例えば、テンシュテットのライヴ録音、どこかに残ってないかなー・・・・。この曲は、聴き比べを強いるんです。それだけ名曲なのだと思います。

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