交響曲第1番ハ短調
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不全感残る映像構成! |
小澤の大ファンであるが、この映像構成には不満が残った。
CDなら、演奏内容に大満足といえようが、映像も売りのはずのDVDでこの内容はいただけない。
「大喝!」なのが、クライマックスのエンディングの、ゲネラル・パウゼで、3回もストップ・モーションの演出をしている。(メ゚Д゚)プチッ!
凝った演出のつもりだろうが、それまで滔々と音楽が流れていて、突然、映像が瞬間停止するのだから、当然、「エッ!」とそれに目が奪われる。結果、フィナーレまでグイグイ引っばられてきた陶酔感と熱き興奮は、唐突に冷水を浴びせかけられて、醒めてしまう。これは「大喝」である。
他にも、紋切り型で単純すぎるカメラ・ワークとスイッチング構成が、見ていてウンザリした。小澤氏とオケが一体になって音楽を作っている、という迫真感が伝わってこなかった。明らかに、拙なる映像である。
もともとこのオリジナルが、90年にLDとビデオ用に作られたものだから、14年後の今頃、不満を語っても仕方がないことだろうが・・・。
このソフトを視聴し終おえて抱いた感想は、正直言って「これは90年ロンドンでの、サイトウ・キネンのドキュメントにすぎない・・・」というものだった。私にとって、これは繰り返し楽しめる映像・音楽ソフトではなかった。
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度肝を抜かれる演奏 |
小沢-サイトウキネンの組み合わせによるブラームスの集大成とも言うべき名演。小沢征爾-サイトウキネンの1990年のこのヨーロッパツアーでのブラームス1番は、小沢が思い描いていたブラームスを実現させるものであった。まさに小沢が理想としているように、室内楽のごとくオーケストラが見事にまとめ上げられている。と同時に、世界の第一線で活躍しているオーケストラの団員一人一人の主張が適切に描写されている。背筋がぞっくとする部分が幾度もあり、間違いなくブラームス交響曲第一番の名演の一つに数えられるだろう。
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ここまで来たか日本のオーケストラ! |
このサイトウキネンオーケストラの演奏は、日本のオーケストラが世界の最高水準に達している事を改めて感じさせてくれるものであった。各々楽器の磨かれた音色と文字道理一つになったオーケストラの各々の奏者。極限まで研ぎ澄まされた音楽解釈と表現の豊かさ。どれ一つを取っても最高の芸術と呼べる水準のものである。また演奏後の聴衆の惜しみないうなるような拍手と歓声が、日本のオーケストラが本場ヨーロッパでどれ程の感動を与えているかを教へてくれる。小沢征爾と故斉藤秀雄氏の日本の音楽への多大なる貢献と日本の音楽家の努力に改めて敬意を表したいと思います。


