ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
![]() |
心に染入る名演中の名演 |
バイオリンと指揮者という両巨匠が作り上げた名演です.セル・クリーヴランドの引き締まった中にも柔らかい音色と,弦のきれいなハーモニーをバックに,オイストラフの心に染入る音色。バイオリンってこんなにきれいな音色を出す楽器だったっけって,惚れ直してしまう見事なバイオリンです。実は、この演奏に際し、当時ソ連との関係が冷えていたご時世のため,オケの中にはオイストラフとの共演に反対する人が多く出て,確かコンマス他かなり多くのメンバーをセルは入れ替えて強行した演奏なのです。それにもかかわらず,何度聞いても唸ってしまう,名演です。特筆すべきは第1楽章のフィナーレです。オイストラフのバイオリンは,ブラームスの旋律を借りて感動を与えてくれます。ppでは弦が微かに鳴るごと,しかし、しかっりと響き渡る音色。見事の一言です。オイストラフもそうですが,セルももう一度見直してください。

