シューベルト:交響曲第5番&第7番〈未完成〉&第8番〈ザ・グレート〉
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人気ランキング : 7,190位 定価 : ¥ 1,995 販売元 : ワーナーミュージック・ジャパン 発売日 : 2001-05-23 発送可能時期 : 通常24時間以内に発送 価格 : ¥ 1,796
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美しさとダイナミックさを兼ね備えたシューベルト |
ハイドンとモーツァルトの交響曲で、すっかりアーノンクール&コンセルトヘボウのとりこになってしまったわたし。
この名コンビで、今度はシューベルトの「ザ・グレイト」を聴いてみたい!そんな一心から、このアルバムを購入し、早速聴いてみたが、期待を裏切らない名演に満足している。
まず、壮大なスケールを誇る第1、第4の両端楽章だが、どちらも、管弦楽の響きに厚みをもたせ、ティンパニも、いつもの歯切れのいい音ではなく、余韻を残すような音色を響かせている。
しかし、それ以上に印象的だったのが、第3楽章・スケルツォの中間部だ。
木管の響きが、とても美しいのである。その美しさが、特に際立っていたのがクラリネットだ。中間部は、イ長調に転じているが、そのイ長調という調性と、クラリネットの音色は、相性が非常にいいので、その特徴をフルに引き出した名演といえる。
また、この交響曲は、トータルの演奏時間が、1時間近くもかかる長丁場のため、繰り返しの一部を省略して演奏されることが多いのだが、アーノンクールは、完全ノーカットで演奏している。そのバイタリティには、感服するばかりである。
この名演のおかげで、手持ちのアバド&CEO盤が、かすんでしまったほど。
一緒に収録されている「未完成」は、短調で書かれていながら、メロディの美しさで知られる作品。こちらも、管楽器の掛け合いが見事な名演だ。
5番も、オーケストラの編成こそ小さいが、木管と弦楽器の響きがさわやかで、心地よかった。
これだけの名演を、手ごろな値段で楽しめるのは、なんともうれしい限りだ。
多くのシューベルトファンの方々に聴いていただきたいアルバムである。
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春の若草の朝露の香り・・・ |
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(RCO)とのシューベルト交響曲全集からの分け売り。ウィーン交響楽団との録音があるので、未完成だけ2回目の録音である。全集から、とりわけ評価が高く、また日本人に人気の3曲をピックアップした、まさに「お徳用盤」である。
いずれもアーノンクール独特のテクスチュアの明晰さと造形感覚が、初期ロマン派の「若草の息吹」と絶妙にマッチした、薫香漂う演奏である。オーケストラはRCOで、この選択について「ベートーベン交響曲全集で起用したヨーロッパ室内管弦楽団のほうが望ましかった・・・残念」という批評もあった。たしかに、その意見にも同意出来る点あるが、この演奏の<芳しさ>を聴いてしまうと、やはり歴史と伝統のRCOと、最高のコンサートホ!!ール:コンセルトヘボウの音響の組み合わせのメリットを、積極的に評価したい。
ハイドン・モーツァルトよりも可憐で旋律美に満ちた第5番、ハイドン型交響曲の最終形態にして最大規模のスケールの”グレイト”、音楽史上空前絶後にして<交響曲>という範疇を越えた”未完成”、いずれの曲も、見事な描き分けである。特に2度目の録音である”未完成”は、前回録音の攻撃的過ぎる表現が引っ込み、より古典的あるいは<シュトゥルムウントドランク=疾風怒涛>に通ずる直截さが強調され、劇的な表出の激しさが印象的である。
特に聴いていただきたいのは次の点である。
アーノンクールの演奏には、しばしば<渾沌><汚れ>の瞬間があり、ロマン派作品では、それが特に強調される。彼の演奏には<渾沌>の瞬!!間、すなわち「未体験の汚い音響」の瞬間が、しばしば登場し、音楽はその瞬間当然<汚れる>。しかしその<汚れ>はまもなく解消され、無上の<調和><絶対美>へと流れ込む。この<汚れ>と<絶対美>、<渾沌>と<調和>の二元対立ゆえ、彼の演奏は、平面的な遠近法を超え、立体的に光り輝くのである。

